自然の景色に溶け込む庭
恵那市岩村にある別荘地。散策出来るように整地して植物を植えてほしいという依頼があり、片道1時間半高速に乗って通う事に。
秋も深まる紅葉が一番美しい時期。景色を楽しむ余裕もなく、土が凍る前に仕上げるため急ピッチで作業を進めました。時折ヒョウが降ってくる寒さの中、なんとか冬になる前に工事終了。
池を囲んで山の斜面に作る庭。傾斜を計算しながら散策路を作るのは結構大変な作業。池があるくらいなので山からの湧き水が豊富で上の方は掘ると水が湧いてきます。
玄関側にコッツウォルドストーンで石積み花壇を作り、残りの大きめの石で散策する小道を制作。毎日手入れが出来ないので丈夫な宿根草を選んで植栽しました。
既存の山の木を生かした整地と植栽。私たちが一番得意とする仕事ができると思い、張り切っていましたが、自然の力を思い知らされた仕事でもありました。雨が降ると川になる園路。手つかずの山の広葉樹を眺めながら、自然と共存するのは大変な覚悟と努力が必要だと感じた庭づくりでした。