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石の花壇の作り方。

洋風花壇といえばレンガが定番ですが、石の方がもっと変化があっておもしろい素材です。ある程度花壇の幅が必要ですが、植物との相性はバツグン。時間が経てば経つほどいい色になり、景色に馴染んでいきます。
石は「組む」ことができる素材。モルタルで固めたものは崩すと産業廃棄物になってしまいますが、組んで土で固定した石なら自由に作り替えたり、再利用したりすることが可能です。
ここでは石の花壇の作り方を簡単に紹介。


まず、土づくり。
スコップで掘り起こすのが一般的ですが、石が多い土壌では、フォークを使う方が楽です。最低でもスコップの先が全部もぐるくらいの深さになるまでスコップを入れ、天地を引っくり返しながら、石などを丁寧に取り除いていきます。
土がサクサクにこなれたところへ、バーク堆肥、くん炭、元肥などを適量のせて、さらにまた天地返し。適度に混ざって、できるだけふかふかの土になるようにしっかりまぜます。


土づくりができたらやっと花壇の縁取り。
石にはひとつも同じ形がなく、パズルのように組み合わせていく作業は、好きな人なら時間を忘れて没頭できる作業です。隣同士の一辺はだいたい合うように石を選び、外のラインはきれいなカーブで、中はわざとでこぼこさせるのがコツ。
厚みのある石は、少し土に埋めて、縁をひたすらたたく。モルタルを使わなくても、乗っても大丈夫なくらいにしっかり固定できます。
1日やっていると、手首がいたくて箸が持てない・・・。


2、3段薄い石材を重ねる時は、下になる部分は小さく、上を大きくした方が安定します。下の石の縁と同じ位置で上の石が揃ってしまわないように、ずらして重ねていくのがコツ。隣同士の辺が一部重なるように合わせていくと、意外と簡単にはくずれにくい花壇になります。一度に外と中のライン、下の石の位置など確認しながら重ねるので、結構難しい。


クリームポット+花

イギリスのアンティークの中で特に好きな物は陶器のポット達。それぞれ、中に入っていたものの説明や会社名などが印字され、デザイン的にもおもしろいものがたくさんあります。
ずっしりとした重さとぽってりとした形は、花を生ける器としてもぴったり。色やデザインに合わせて花材を選ぶのも楽しい。飽きること無く眺めていられるもの達です。


それぞれの特徴に合わせて、庭をひとめぐりして花材をあつめました。
○Ivy Leaf・・・模様の葉の形と色から「紅葉でまり」は決定。濃い色によく合う淡いピンクの「ヘリテージ」を合わせて。
○Blue・・・やっぱりブルーの花で。「ボッグセージ」とブルーがよく映える「斑入りプリペット」。ボッグセージは毎日花が落ちますが、落ちてる青い花びらも素敵です。

***ここに登場しているアンティーク***


○Cream Pot‘Ivy Leaf’(写真右)
楓の葉のような模様が気に入っています。(実はアイビーですが。)〈大きさ〉直径6cm×高さ12cm


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○Cream Pot‘Blue’
(写真左)
ブルーというだけでうれしい。青い小物と合わせたり、色々な楽しみ方ができます。
〈大きさ〉
直径6cm×高さ11cm

*定価各¥8000


「アンティークに親しむ」

これから毎月テーマを決めて、庭と植物に関わる記事を載せていきます。
今月のテーマは「アンティークに親しむ」。
使い込んだものや道具は、人工的な色が褪せ、あたたかみすら感じられるようになります。あつめて組み合わせるだけで、とても自然な絵になる風景に。
例えばこの写真。広いお庭の一角のようですが、実は50cmほどの幅しかない芝生の上で撮っています。
写真なら、小さなコーナーでも雑誌風の世界が作れて結構楽しめます。


***ここに登場しているアンティーク***
《アンティークカンJ&F BELLとWILKINSON》
フタの裏や側面にまで文字が入り、どこを見てもその時代のデザインの良さが伝わります。サビのつき方やすり切れた感じもいい味になっています。
〈定価〉各 税込¥2,625
*ご注文の際は備考欄にご希望の商品名をお書き下さい。


○ J&F BELL(ジェイ&エフ ベル)/写真上
‘THREE NUNS’というたばこのカンです。英国グラスゴーのメーカー。繊細な、植物を思わせる線の描き方や、赤の入り方など、計算された美しいデザインです。
〈大きさ〉縦8cm×横11cm×高さ2cm
○WILKINSON (ウィルキンソン)/写真下
ジンジャーエールで有名なウィルキンソンかと思っていたら、別人でした。調べてみるとグミのような食べ物が入っていたようです。グリーンに金色がよく映えます。
〈大きさ〉縦9cm×横12.5cm×高さ3cm


バラの色合わせ

バラを庭に植える時、一番悩むのが色合わせ。できるだけたくさんのバラを植えたいので、お互いに色がケンカしないように配置を工夫しています。
オレンジやイエローは特に主張が強いので単体で植えて、他の植物との色合わせを楽しみます。オレンジには反対色のブラックやパープル系のブルーと合わせて。



ホワイトは他のバラと一緒に植えたり、他の色との間に植えて色のクッション変わりに使っています。今後は白バラと白花系の草花やシルバーリーフを集めたコーナーを作ってみたい。


クリムゾン系の濃いバラにはパープルやブルーの花がよく似合います。写真はピンクのエキウム。


絞り咲きのオールドローズは濃いピンクと他の色との中間にいれるとグラデーションな感じで景色が一体化していい感じです。写真はバリエガータ ディ ボローニャ。


こぼれ種。

4月なので新しいコーナーを作りました。ここでは、庭や花を作っている時の小さな楽しみやちょっとしたコツなどを紹介したいと思っています。

*今日のテーマ「こぼれ種」
一番簡単で、結構うれしい庭での出来事です。
去年植えた草花が勝手に自分で種をまいて勝手に育ってくれる。一年草がみんなそんな風に出て来てくれたら毎年買わなくていいし得した気分!でも実際には出やすい植物とそうでない植物、植えた環境などによってこぼれ種で出る確率は変わってきます。
上の写真はイオノプシジウム。うすい紫色でかわいい花です。もともとどこかに自生していたものを、秋にまいて冬の苗物として出荷したのがはじまりのようです。春になるとあっという間に花が咲いて種になってしまうし、やたらと増えるので園芸品としては人気がなくなってきましたが、今の時期、勝手に色々なところで咲いて楽しませてくれます。


ネモフィラのこぼれ種達

ネモフィラのこぼれ種達

右の写真のネモフィラはこぼれ種で出やすい植物の代表。でも発芽する時期が遅いので、どうしても小さいまま咲いてしまう株が多くて次の年はそこで咲かないことが多い。世の中そんなに甘くない?・・・。


原種シクラメン‘コウム’

原種シクラメン‘コウム’

宿根草でも、よくこぼれ種で発芽するものもあります。クリスマスローズのオリエンタリス系は有名ですが、この写真は原種シクラメン‘コウム’。見つけた時は5mlくらいの小さな球根に丸い葉っぱが一枚。生まれたての赤ちゃんのようで、かわいくてうれしくて感動しました。原種に近いものや、日陰が好きで植えてある場所が湿り気のあるところのものが比較的よく発芽するようです。


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